全ての理系社会人へ [儲けたいなら科学なんじゃないの?]
昨日本屋で見つけて思わず買ってしまった一冊。
前々からなんでロケットに関する事業を始めたんだろう、
と気になっていたホリエモンと、
元マイクロソフト日本法人社長で、
「本は10冊同時に読め! 本を読まない人はサルである!」
の著者の成毛眞さんの対談本です。
書名:儲けたいなら科学なんじゃないの?
出版:朝日新聞出版
===============目次==================
ホリエモンからのまえがき
科学技術が人間の規模を拡大してきた
第三章
自動車とテレビ、そして未来の夢
第四章
脳と意識
第五章
生物学的進化と個体の長寿化
第六章
食料とエネルギーの未来
第七章
科学技術とどうつきあうか
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- なぜホリエモンはロケット事業に力を入れているのか?
ひとことで言えばホリエモンは、
「宇宙」を新しい”場”として開拓するために、
ロケット事業に力を入れているようです。
ここでいう”場”とは、
人々がそこで様々なサービスや商品を提供できる”場”。
例を挙げれば「インターネット」などがそれ。
「インターネット」という”場”があって初めて、
「amazon」や「google」、「twitter」などのサービスを
作ることができる。
現状開拓されていない「宇宙」という”場”を開拓することで、
様々な人が様々なサービスを始めるだろう、と目論んでおり、
本書で例に出されていたものとして、
チタン球を100個ぐらいずつ小分けにして、それを衛星にのっけて、軌道上で待機させておく。そして結婚式の日とか、プロポーズするときとかに、高層ホテルから見ていると。そして「じゃあ、僕が流れ星を降らせるから」と言うと、ばーっと流れ星が降ってくるというのはどう?というアイデア(笑い)。
これはまああくまで例で、
そういう様々なサービスを考え出す余地のある”場”を提供することがビジネスとしても大きな利益を見込める余地がある、とのこと。
ただ「宇宙」を”場”として開拓するにあたっての、
障壁になっているのが「宇宙」まで飛ばすための、
ロケットのコストが非常に高いこと。
なぜロケットのコストが高いかというと、政府がやっているから。
そこを民間の手で行うことで、
ロケットのコストを下げ、障壁をなくすことで、
「宇宙」を”場”として開拓するのがホリエモンの狙い、みたいです。
- すべての理系社会人に
成毛さんがまえがきで、
多くのビジネスマンが苦手とする自然科学を武器にすることで、
逆張りとしての利益を得ることができると記している。
確かに普段仕事では論理的な人が、今回の震災で原発の事故が起きると、過去の事例や濃度等の数字を調べたりせずに、
東京脱出とか話しているのを聞いたりすると、
科学の分野は多くの社会人が苦手にしているのかと
丁度感じていました。
そういった点で理系社会人の方々は、逆張りする素養があり、
本書は理系社会人に勇気を与える内容だと感じました。
具体的にどう逆張りするか、アイデアがあるわけではありませんが、「自然科学に逆張りする」という視点は、新鮮でした。